キ-109 は非常に古い製品です。
パッケージの品名は、”日本陸軍 試作戦闘機”とあります。
昔は確か、「大日本帝国陸軍 試作戦闘機」だったような気がします。昨今、大戦中の記載が変わっている製品が多く見受けられます。何故なのでしょうね?
パッケージ |
話は変わりますが、この古い製品は過去に組んだことがあります。と言っても、完成せずに廃棄したハズですけども。
モノは古く、金型のモールドには”1966”と入っています。1966年製の金型だろうか。
日本のプラモデル史からは、最も古い物は1958年のノーチラス号とされています。それから、8年後の金型だとすると妥当なのかも知れません。
1966 |
メーカー名はアリイですが、マイクロエースと同じ会社です。
ブランドの使い分け的なもの。古い金型を引き取って継続販売する窓口でもあるのでしょう。元々はLSの金型だったような。
機体部分のバリ |
機体(機首)、その他パーツのバリ |
古いだけあって、バリや引けが目立ちます。
写真右側の銃のような物は、機首に装備される高射砲です。バリや引けが強く、厳しい感じが分かるでしょう。特に機首から突き出す部分は、とても厳しいです。
最終的に外に出ている砲身部分は、プラ棒で自作することにしました。
リベットやパーティングラインは、凹線だったりする。(普通は凸線にして、金型の製造や耐久性を確保するでしょう。出来上がり重視に振ったのは、相当な意欲があったからかな。)
日の丸のペイントを入れる場所は、何故かモールドで丸が描かれていて内部のディティールがありません。何か違和感ありますね。
主翼上面(日の丸部分の丸モールド)、フラップ等 |
部品のクオリティは当然低いです。
それでも、機体表面は凹線モールドを含めて綺麗な感じ。その分、小物パーツは残念なことになっています。
特に厄介に感じたのは、垂直尾翼の欠損です。(樹脂が回っていないのでしょう)
機体の左右を接着すると、垂直尾翼の片側がそれなりに欠損していました。そのままには出来ないので、パテなどを盛って形を作るしかありません。
垂直尾翼の欠損(手前側の上縁がない) |
面白いというか意欲的な部分もあります。フラップやエルロン、車輪、車輪庫扉、昇降口などは可動する設計です。組み立て等に支障はありますが、玩具としては楽しい要素です。
飛行機自体は、双発の爆撃機(飛竜)をベースにした試作機的なものです。
爆撃用の装備などを外して、機首に高射砲を設置してある変わり種。
普通、高射砲は地上から飛行機を狙う大砲ですが、それを飛行機に乗せて直接敵を打つという無茶?な代物です。
飛竜からの改修で機首周りに違いがあります。
ガラス張りの部分が無いだけではなく、ショートノーズにして上側の曲率を強めにして成形されています。よく見ると、かなり変わっていますね。
ハセガワの同機を見ると、パーツをカットする指示などが入っています。そこまで手を入れて改造するのは大変です。こっちの模型は大丈夫でよかった。
当然、専用の金型なのでしょう。若干膨れたような形状は気になりますが、それよりも専用で金型を作るコストを考えると驚愕します。当時の勢いなのでしょうね。
(まさか、先端部分だけ別金型?)
機首周辺 |
資料本によると、1号機は背面の動力銃座等は飛竜のままらしい。
その後、量産された時に省略されたとか。
塗装も緑色部分の網目状?の塗装(パッケージの絵)から、普通のベタ塗になったようです。
製作に当たっては、量産型の方に落とす予定です。網目状のそれは、塗装が大変そうです。難しい方を採用するなら、下地の悪さはかなり誤魔化せますけどね。
※色々といい加減なことを書いています。
詳しいマニア殿が見たら怒られるかもしれないですな。私はラフに遊びます。
0 件のコメント:
コメントを投稿