先日、au の電話回線がトラブっていました。
3日間位影響が出ていたのかな。
携帯電話システムは、仕組みが複雑化していることもあり大変そうですね。
当方、その昔謀みかかのネットワーク保守の仕事をしていたので、多少の知見を持っています。詳しくはありませんが、推測交じりで番外編。
まず、携帯電話は音声通話から始まり、その後テキスト送信が付いて、今はインターネット常時接続端末になりました。まだ、音声とデータは分けられている仕組みがあるものの、VoLTE 端末は全てデータで飛ばしています。
網や交換機も、デジタルデータ通信。インターネットとは違いますが、IP 化しているものも沢山あると思います。
さて、音声通話については、事業者の秘密事項があります。
それは、容量。要するに、一度に何人通話できるかの最大量です。
契約者が100人だっとして、一度に何人通話するでしょうか?5人位でしょうかね。
それではと、設備の容量を5人として設計します。当然ながら、10人掛けたらパンクです。
それならば10人掛けられるようにしろと思うでしょうが、コスト的に遣らない分けです。出来ないとも言います。
交換機は、複雑で複数の仕事を並列的に処理しています。
パンクすると、単に止まるのではなく内部はパニック状態。頭がいっぱいで暴走したようになるため、簡単には静まりません。これが輻輳。
地震や災害時には、輻輳で回線がダウンするのを避けるため予め帯域を絞ります。これで、輻輳は回避できますが、エンドユーザーは電話がつながらなくなる。彼らからの見た目は同じなのですよね。
今回の事故は少々大規模でした。
恐らく、昔のような音声回線だけだったら、もっと簡単に復帰していたのかも知れない。
今はデータを使う人が多く、端末は常時接続。つながらないと、頻繁にリトライしてくるでしょう。故障に拍車を掛けている訳です。
端末のOS やアプリの勝手な接続、Iot 機器からの定期的な接続とリトライ。人間の手動での接続とリトライ。これが山になって飛んで来たら、交換機以前の問題で、バグりましょう。
ある意味、ddos 攻撃みたいなもの。
例えるなら、高速道路に見立てると良いでしょう。
データが車だとすると、ちょっとした事故で渋滞が発生します。それだけなら、まだ問題は浅い。事故の規模が少し大きく、ジャンクションに近いと致命的に渋滞が伸びてしまいます。
複雑な道路網とジャンクション。首都高みたいなものでしょう。
要するに、最初から危険な作りだったと言うところが真実かと思います。それだけ、余裕がないのです。
人、お金、技術はもちろんですが、急速に設備を更新したり複雑な変換やリンクを持っていればしかたない側面もあります。
それから、今はデータ通信が重要ですからね。
どうでもよい雑談音声は問題なくても、大事なゲームのデータは守りたいと必死に思う人が多いはず。そのあたりも、問題を大きく叩く声になります。
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