模型ではなく、ガジェット。
でも、電子機器ではなくて、古いメカのネタです。
脱線しておりますが、気にしない。
手元に、古いカメラがあります。
正確には壊れていて、一部改造して使っていたもの。既に使うことはなく、眠っていた鉄の塊のようなものです。
名前は、ニコンF2。フォトミックファインダーを乗せているため、ニコンF2フォトミックと呼ぶ方が正しいかな。
古いカメラなので、今の電気製品とは全く違って機械式です。
一部電気も使っていますが、露出計のみです。
フォトミックファインダー |
カメラの頭に乗っているのが、このファインダーです。
左側のダイヤルは、シャッター速度とフィルム感度の設定用。後者については、ISO ではなく、ASA と記載されています。昔はコレでした。
中央の窓のようなものは、露出計の針が見える窓兼、光取り入れ口。
露出計のスイッチは、手前に突き出ている銀色の丸い部分を押して操作します。
ニコンのロゴ右側の小窓は、絞り表示窓。
ファインダーを2分割したところ |
分解すると、このような構造になっています。
歯車やプーリー、カムやリンクというメカな臓物です。
右側は露出計の関係で、電気系の配線も見えています。
内部の歯車など |
少しブレた写真で申し訳ありません。
内部にある大きな歯車は、2重になっていました。シャッター速度ダイヤルに連動するものと、絞りに連動するものの2つ。それらの情報を合わせて露出計に情報を送るのでしょう。
光取り入れ用のミラー |
分かりにくい部品です。
ペンタプリズムの正面に取り付けられているミラー。ファインダーの天面の窓から光を入れて、このミラーで反射させてプリズムに入れます。
具体的に言うと、露出計の針を見せるための仕掛けです。
絞り値の表示部 |
ファインダー正面の小窓に表示される絞り値は、こんな機構になっています。
ちなみに、中央手前にある金属のピンは、レンズの絞り輪に連動する仕掛けです。ニコンの場合、この仕組みで絞り値を伝達していました。
上で紹介したファインダーとボディは、廃棄しました。
いずれも使える状態にはありませんし、思い出の品として保存するものでもない。
ちなみに、完動品のF2は1台手元にあります。そっちは、思い出の品。
ガジェットと逸れますが、ニコンFマウントの件
昨日、ニコンが一眼レフから撤退するようなニュースが流れておりました。
要するに、既に軸足を移しているミラーレスに注力するという意味でしょう。
ミラーレスは、専用のZマウントです。
それ以前のカメラの主力は、Fマウント。上で書いているF2はもちろん、D6までの従来機が該当します。
Zが出た時も話題になったのですが、歴史あるFマウントを捨てるのかという話題。今回の流れで終焉ということで確定しております。
カメラは、その昔フィルム式でした。
それがデジタルになって大変換。さらに、今はスマートフォンがあるから、コンパクトタイプは売れない。
多くの人はスマホで満足しています。
マニアはと言えば、主流派ミラーレスに。そんな時代ですね。
私は長らくニコンFマウントを使っておりました。
プライベートのでも、仕事の物撮りでも。
ジオコレ(ストラクチャー)の白箱パッケージは、殆ど私の物撮り画像で構成されています。
今は一区切りして、ニコンの機材は処分。手持ちは、プライベートで遊ぶMフォーサーズのみ。さっぱり致しました。
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