先日開催された全日本模型ホビーショーへ行ってきました。
久しぶりの展示会で、尚且、外の人として有料で出かけています。お布施じゃ
トミーテックのブースで、ジオコレホビーガイドを貰って来ました。
これを見ながら、色々とネタを広げてみましょう。
ジオコレホビーガイド 表紙 |
ジオコレは主力の車両関係と、ストラクチャーなどで構成された製品群です。
ジオコレホビーガイドの中身 |
中を開けると、こんな感じで作られています。
要するに商品カタログです。
上に貼ったページは、建物コレクションの最後と情景コレクションの最初のページが見開きになっている箇所です。
過去の話をすると、商品単位で300を超えるものをリリースしました。(私の担当範囲で)
その後も、リニューアルや新型を交えて増えているがわかります。
種類が増えると、それらを在庫で持つことは出来ません。そのため、車両関係は基本1回のみの生産です。建物関係も在庫の縛りはあるのですが、再生産はありです。
厄介なのはコスト。再生産は出来ても、1年後に同じものを作っても仕入れ価格は大幅に上がっています。そのまま売ると赤字かもしれないし、利益が出ても極僅かです。
そうなるとリニューアルせざるを得ない訳です。
カタログがあると、それを見たお客さんは在庫を持っていると受け止めます。
確かに、一般の製品はそうなのでしょうが、、、。この世界、全て受注生産で在庫は売り切りなのですよね。ご存知ない方が多いから、時々トラブルもあるようです。
少々極端?な事例を1つ。
今回紹介したカタログには掲載されていませんが、トミーテックの公式ページには過去の製品が網羅されています。販売中の意味ではなく、昔の製品も見れるようにしてあるのです。
これらを眺めていると、古い製品は価格が安く魅力的です。
特に凝った製品は、尚更そう見えてしまいます。
そのような製品を名指しで注文される事例もありました。
建物関係の場合、そのものズバリがなくてもリニューアル品にほぼ同じものがあります。塗装色が違って、価格も高くはなりますが、、、。
一方、車両関係は売り切りです。
色が違うなんて言えませんし、そもそも特定の車両を再現する都合上同じではありませんね。
車両の場合は、Aというメーカーの車両が欲しいのではありません。Bという事業者のC路線で走っているアレが欲しいのです。
建物では、メーカーも事業者も関係ありません。色と形などで決まるだけです。(特定の版権等を使った製品は例外です)
古い話では、「母べぇ」という製品がありました。
これは、松竹さんの映画とリンクした版権モノです。
ライセンスがあるため、一定期間のみの販売。それ以降は、何も出来ません。
このように縛りを受けるのがライセンス有りの製品です。
車両は性格上致し方ないですけど、建物などはできるだけ縛られない方が良いはず。そうしないと、二度と同じものが売れなくなり利益率が下がります。
そもそも、建物関係はライセンス有りきで沢山売れるとは言い難いですし。
追記
過去にも何度か書いていますが、この手の商品は受注生産品です。
生産前に注文を取って、生産数を決めています。
在庫を持ちたくないのは、どの業界でも同じですから生産数は少なく設定されます。
売り切れたら、そこで終わりです。
ジオコレの場合は、車両関係(鉄コレ、バスコレなど)が該当します。
建物関係も同じですが、ある程度の需要が見えれば再生産も行っています。この点が、大きな違いと言えるでしょう。
オークションでは、過去に生産された車両などが高値になっていることがあります。
それらが欲しい人は高値で買うこともあるし、再生産の要望を上げてくることもあります。
しかし、版権絡みのものであり、1度切りの生産を基本としている以上難しいかもしれません。どこかを変えて、別製品としては出せるのでしょうけどね。
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