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2025年4月18日金曜日

1/150 scale ジオコレ 建物コレクションなど 2019年の展示会から

今から6年ほど前の出来事から。

(株)トミーテックの新製品展示会がありました。

 

当方はストラクチャー関係のプロデュースをしていましたので、それらの展示品を準備して展示を行っています。


建築中の建物などによるジオラマ

この時は建築中の建物2種などが新型で投入されたようです。

上の写真は、建物模型を基本にトラックコレクションや情景小物などを組み合わせたジオラマです。

このジオラマは、私自身が製作しています。

素材はジオコレを基本にしたため、難しい要素は少なく誰でも出来そうな仕上がりです。

超絶な腕前のモデラーでなくても、簡単に組めるのが良いところなのです。

 

写真の後方には、単体製品の見本が置かれています。

鉄骨の色が赤いのは、初期の手作りサンプルだからです。

また、右側の建物は汚い感じに見えるでしょう。それらは、廃墟シリーズをイメージした特別な塗装の試作品でした。製品化はしておりません。

 

さらに、右側手前に見切れているのは、ザ・人間「サバゲーの人々」です。

当時は12体入りのフィギュアだったので、12体を並べてあります。

 

ザ・人間「サバゲーの人々」

 

 この企画では、真面目にサバゲーというのもありますが、リトルアーモリーのキャラをイメージしたフィギュアも加えた点がポイントでした。

 

残念ながらあまり受けは良くなかった記憶があるものの、その後の製品展開では省略されているため貴重な品かも知れません。

なお、これについては私もサンプルを貰っていないので、製品版は一度も直接見たことが無いという残念な状態で終わっています。

市販品を買おうかとも思っておりましたが、時や遅しです。




2024年5月31日金曜日

鉄道模型のストラクチャー塗装 無難な配色やポイントなどの考察

仕事柄、ストラクチャーの塗装は沢山熟しました。

原型の複製品を製作したり、金型のある製品の色替えマスターを作るなどの仕事です。

これらを通して、塗装の配色などを考えたり納得したお話など。


鉄道模型の主力は1/150scale のNゲージです。

電車はもちろん、建物なども比較的小さくて扱いやすい。走らせるためのレイアウトなども、コンパクトに収まります。(凝ると大きくなりますが)

そんなスケールの建物は、レイアウトの一部として使われます。


小さな模型なので、レイアウト含めて人の目線は上からの俯瞰です。

真横から見ることもあるでしょうが、それなりに限定的になります。

従って、塗装の肝は屋根です。


屋根には幾つかの種類(材質)があります。瓦、トタン、藁、コロニアルなどです。

種類によって色は違いますし、それなりに制約もあります。

例えば瓦屋根は、色的に黒系が基本です。グレーや茶色系もある。

また、日本瓦でなくて洋瓦だと、青やオレンジなどもある。


並べた建物群は、通常一貫性がない筈です。各建物が個別に色を決めているから、自ずとそうなるのです。海外などの統一された街並みは除いて。

そうなると、全部赤系とか、黒ばかり並べるのは違和感が出てしまいます。上手くバランスを取って配色しないとなりません。


平面的な屋根をベタ塗してはいけません。

それらが並んだ時に、綺麗過ぎるのです。特に古い建物のイメージであれば、汚れが必要になります。

汚し塗装というと、全体的な埃っぱさがイメージされます。

もちろん、それも大事なのですが肝は不均一性にあります。

平面の間を持たせるには、色ムラやシミのような汚れが必要です。


汚し系の塗装の再現(量産)は難しいです。

マスター品は問題なくても、量産する時に再現できるとは限りません。

工場側で上手く解釈して、再現されることを期待しつつガッカリすることもありました。

仕方ないことですが、作業者のスキルなどで左右されてしまいます。





2024年5月14日火曜日

ジオコレ 情景コレクション「橋」 少し手を入れて加工など

この記事は、開発の記録や思い出話ではありません。

表題の「橋」を組みつつ、少し手を入れただけです。何故、こんな記事を書いたかと言えば、5分で組む時のクオリティとの違いが気に掛かっていたから。

ジオコレは塗装済みの簡易組み立てキットです。

プラモデルの様なものですが、手軽に作ることが出来る。しかし、プラモデル同様にパーツの分割線や突き出しピンの跡など、本来無い方が良いものも残っています。


橋ABC


一番目にするのは、金型の継ぎ目跡です。一般的には分割線(パーティングライン)と言われます。部品には必ず存在していますが、目立つかどうかが問題になります。

また、あまり目立たないとしても、消した方が良いのは間違いありません。

 

橋についても、沢山の分割線があります。

目に付いただけで、以下の通り。

・手すり(柵)の中央

・木造橋の橋げた

・鉄骨橋の川岸部(コンクリート)


レンガ構造の橋

鉄骨構造の橋

木造橋の 橋げた


話を掘り下げる割に、ビジュアルが弱くて申し訳ありません。

上に貼った絵は、修正した状態です。

ちょっと眺めただけだと、良く分かりませんね。



組み立てたら見えない場所は無視出来ます。でも、目に付くところは何とかしたくなるものです。展示品などを作っていた時にも、これらの問題には沢山出くわしました。

修正するのは可能ですし、実際に手を入れたものは沢山あります。

しかし、実際の製品との相違が出てきてしまう。もちろん、マスター品と製品では品質が異なるのは当たり前ですが、やり過ぎは好ましくないと思うこともあるのです。

そんな思いがあるから、この記事の様に手を入れたものを堂々と語れるのは良いことです。中の人には出来ないですからね。