2025年5月20日火曜日

静岡ホビーショー(2025)が終わりました

関係者の皆様お疲れ様でした。

後半は天気も荒れていましたし、5日間の長丁場は大変だったと思います。

 

私自身は仕事から離れたため、静岡に出向くことはありません。今後も無いでしょう。

何せ遠いし、コストも掛かります。

気力、体力、予算が揃えば考えなくもありませんが。

 

今年もそれなりに盛況だったようです。

入場者数を聞く機会も無いけど、予約必須なら人は限られると思うところです。

表側の話は色々流れているので、そっちは適当にチェックしました。

ここでは、念仏のように裏面の話を書いておきます。

 

 

プラモデルの主流はガンプラ

当たり前のお話です。決してスケールモデルではありません。

比較するのもおこがましいと理解して下さい。

個人的な趣味は後者なのですが、残念ながら老人の趣味と言えるでしょう。

昔から模型を組んでいる高齢者が細々と続けているのが現状です。

市場的には100:1? いや、もっと差があるんじゃないかな。


ネットで見かけた書き込みに、勝手にコメントしておきましょう。

〇モデラーズクラブの展示は盛況だった。でも、スケールモデルは流行らない?

 その通りです。展示会場にたくさん出ている模型は凄いです。
 しかし、市場(売り上げ)から見たら微々たるもの。
 メーカーの開発出来る余地は殆どありません。作っても売れません。

 海外メーカーの製品が国内でも売られています。人気がある?
 それなりに欲しい人はいるものです。でも、50人位じゃないでしょうか。
 仕入れは精々100個位のはずです。そして、それでは利益が出ない。
 単価が異常に高く感じる原因は、そこにあります。

〇国内は駄目でも、海外で売れる

 一理あります。国内よりマーケットが広いから。
 しかし、これも限界があるでしょう。やっぱり、年寄り趣味なのです。

 では、なぜ新型や新製品を出すのか?
 理由は簡単です。売り上げや利益が欲しいから。
 模型屋がベタな仕事ですから、いきなり他業種展開なんて考えないでしょう。
 どの業界も基本はそんなものです。


業界の盟主はタミヤでしょう。そして、闇でもある。
スケールモデルも出してくれて、会社も大きく頼れる感じが致します。
工場の公開や、何かと露出できる強さや権力も持っています。


タミヤのMMシリーズ(戦車など)を含めて、新型が投入されています。
率直に言って採算度外視に見えます。
メーカーの大きさや新型であることを考えると、初動はある程度確保できるでしょう。

しかし、その後の売れ数は厳しいのは間違いありません。投資回収には何年かかるのか。
それを承知でやっているのは、良い面も悪い面もある。

 

模型で遊ぶ私には良いことです。
悪いことは、会社運営や利益目線でのお話。
会社が儲けるよりも、お客さんが喜ぶ方がいい。素晴らしいことでしょう。
でも、会社が傾いたら新製品どころではありません。どっちが良いでしょうね。


もう何年も前の話ですが、売り上げ云々の会話をしていて気が付きました。
某社より国内売り上げが少ないのです。もちろん、海外のウエイトが大きいのでしょうけど、圧倒的な大きさではなかった。
模型屋なんて、こんなものだなというの正直な感想です。
一時は赤字だった話もあります。今は分かりませんし、上場企業でもないので闇ですね。


今年のニュースで、某社が久しぶりにホビーショーに出展したとありました。
やっとほとぼりが覚めたのかな。出られなかったのは、圧力を受けたからです。
出なかったのではなく、出してもらえなかったと噂に聞き覚えがある。



こんな風に俯瞰してみれば、模型業界の矮小さを感じます。
中に入れば、大きく偉大に見えるものは、実は些細な事だったと。
視野は大きく持ちたいものです。




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