2024年8月28日水曜日

確定拠出年金の話 今更ですが

イデコと呼ばれているのが、確定拠出年金です。

iDeco でしたかね。念のため調べてみると、これは個人型の名前らしい。


昔の日本企業には、企業年金というのがありました。

今もあるでしょうが、その一部は確定拠出年金に変わっています。


前者は会社が金を出し、それを運用して年金を支払うシステムです。

後者は、会社が金を出しますが、運用は個人でやるというもの。


株や債券、ファンドなどで金を運用しても、利益が出るとは限りません。

会社が運用する場合は不足分を補填しないとならない。

しかし、確定拠出年金ならリスクは個人に押し付けることができます。


私も少しだけ、このシステムを利用したことがあります。

そして、中身を知ることになって、いろいろと思った訳です。


自分で運用するとなれば、知識が必要になります。

その部分を補うため、運用は主にファンド(投資信託)で構成されていました。

また、窓口会社(銀行)から説明の人が来て、一通りのレクチャーもありました。


既に株等の取り引きをしていた私は、それなりの目線で説明を聞き資料をチェック。

見てびっくりなのは手数料の高さでした。

分散投資出来るように、国内と国外、株と債券などの選択肢はありますし、それらを組み合わせて運用は可能です。

問題は手数料。はっきり言って、買う気になれないものでした。


立場によって判断は変わるだろうと思います。

月額の積み立てが小さく、運用額も小さい。市場の動きも良くないことや、先が短いなどの条件下ではメリットが少ないでしょう。


メリットを得るには、月の積立額を増やして所得控除を大きくすることが必要です。

所得が多い人でないと旨味はないのかも知れない。

 

とある個人事業主の方に話を振ったことがあります。

その方は、知見も無く興味を示しませんでしたが、是非やった方が良いだろうと個人的に思いました。

個人事業主の事情は詳しく知りませんが、掛け金は一杯まで上げられるでしょうし、税金対策には良さそうに見えるのです。

 

昨今は株価が上がるなど、市場は上向きです。

運用していると利益が出て、少し気分が良いのかも知れません。利益が出るなら、多少の手数料も気にならないでしょう。

ただし、長い期間運用すると手数料は重たく、得られる利益は少なくなります。

どちらかと言えば、運用益よりも所得控除の方に目を向けるべきでしょう。


なお、私が運用?していたのは、全額定期預金です。

ファンドと違って手数料は引かれないので、低金利で増えもしませんが割り切りました。

その後、会社型から個人型へ移管し、手数料が高い。

年金で出す時も手数料が高いので、元本割れは必須と理解した次第です。

 

どのみち積極運用するメリットはないと判断。

今後は引き出せるまで放置して、一括で清算する予定です。

もしも金額が多くて、毎月出金したら手数料で相当な損失になるでしょう。



はっきり言えば、良くないシステムです。

稼ぎの良い人が頭を使えばメリットあり。

基本は、銀行やらの窓口業務が儲かるだけでしょう。

恐らくそれが狙いかと思われます。





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