イデコと呼ばれているのが、確定拠出年金です。
iDeco でしたかね。念のため調べてみると、これは個人型の名前らしい。
昔の日本企業には、企業年金というのがありました。
今もあるでしょうが、その一部は確定拠出年金に変わっています。
前者は会社が金を出し、それを運用して年金を支払うシステムです。
後者は、会社が金を出しますが、運用は個人でやるというもの。
株や債券、ファンドなどで金を運用しても、利益が出るとは限りません。
会社が運用する場合は不足分を補填しないとならない。
しかし、確定拠出年金ならリスクは個人に押し付けることができます。
私も少しだけ、このシステムを利用したことがあります。
そして、中身を知ることになって、いろいろと思った訳です。
自分で運用するとなれば、知識が必要になります。
その部分を補うため、運用は主にファンド(投資信託)で構成されていました。
また、窓口会社(銀行)から説明の人が来て、一通りのレクチャーもありました。
既に株等の取り引きをしていた私は、それなりの目線で説明を聞き資料をチェック。
見てびっくりなのは手数料の高さでした。
分散投資出来るように、国内と国外、株と債券などの選択肢はありますし、それらを組み合わせて運用は可能です。
問題は手数料。はっきり言って、買う気になれないものでした。
立場によって判断は変わるだろうと思います。
月額の積み立てが小さく、運用額も小さい。市場の動きも良くないことや、先が短いなどの条件下ではメリットが少ないでしょう。
メリットを得るには、月の積立額を増やして所得控除を大きくすることが必要です。
所得が多い人でないと旨味はないのかも知れない。
とある個人事業主の方に話を振ったことがあります。
その方は、知見も無く興味を示しませんでしたが、是非やった方が良いだろうと個人的に思いました。
個人事業主の事情は詳しく知りませんが、掛け金は一杯まで上げられるでしょうし、税金対策には良さそうに見えるのです。
昨今は株価が上がるなど、市場は上向きです。
運用していると利益が出て、少し気分が良いのかも知れません。利益が出るなら、多少の手数料も気にならないでしょう。
ただし、長い期間運用すると手数料は重たく、得られる利益は少なくなります。
どちらかと言えば、運用益よりも所得控除の方に目を向けるべきでしょう。
なお、私が運用?していたのは、全額定期預金です。
ファンドと違って手数料は引かれないので、低金利で増えもしませんが割り切りました。
その後、会社型から個人型へ移管し、手数料が高い。
年金で出す時も手数料が高いので、元本割れは必須と理解した次第です。
どのみち積極運用するメリットはないと判断。
今後は引き出せるまで放置して、一括で清算する予定です。
もしも金額が多くて、毎月出金したら手数料で相当な損失になるでしょう。
はっきり言えば、良くないシステムです。
稼ぎの良い人が頭を使えばメリットあり。
基本は、銀行やらの窓口業務が儲かるだけでしょう。
恐らくそれが狙いかと思われます。
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