模型界隈には、プラモデルは元より、フィギュアやプライズ類などもあります。
また、ノベルティみたいなものや、アパレル系、コラボの食品なども見ますね。
これらの製品は、それぞれ性格が違うとはいえ、生産数が重要な要素を持っています。
分かりやすいのは模型そのもので、金型という重たい投資が絡む故です。
金型のコストは一概には言えないですが、1000万円位でも驚きはありません。
特に高精度の物や、時間を掛けて調整する完成度の高いものは高価です。
プラモデルの場合、そんな金型を複数個作っています。
金型だけで数千万。そんな商品も普通にある訳です。
投資が大きければ、それは商品価格に跳ね返ります。
仮に金型が1000万だとして、生産数1000個なら、一つの製品に掛かる負担は1万円です。
ベースが1万円位の製品でも、金型の償却を乗せたら単価は2万円になるでしょう。
通常は何回も再生産する前提で考えるでしょう。そうしないと、売れる価格にならないからです。
生産数を合計1万とすれば、製品に掛かる負担は一個当たり千円です。
その位なら、何とかなると考えられますね。
少し前に、太陽の塔の模型を組みました。
あれの製品価格は2万弱です。
1回の生産数は不明ですが、そんなに多いとは思えません。
さらに、ライセンス料が掛かります。少なくても5%くらいは支払うでしょう。
2回目以降の生産は可能な筈です。
人気のあるコンテンツであり、ライセンスも取れる見通しはあるでしょう。
金型については、5型位はあったような気がします。(うろ覚えです)
全体に高精度な金型ではないとお見受けできますので、それ程の重たいコストは無さそうです。しかし、それでも1000万は下らないように見えます。(あくまでも、個人的な感想)
こんな感じで、コスト計算しつつ単価が決まって来ます。
別の話として、一見同じような模型が異なる価格で売られているケースがあります。
エンドユーザー目線では、似たようなものであれば、価格も同程度と予測するものです。
しかし、価格は2倍以上違う場合もあります。
その理由は複数考えられます。
1つ目 ライセンス料が高い
2つ目 ライセンスの期限がある
3つ目 生産数が少ない
4つ目 再生産できない
5つ目 利益を多く載せている
例えば、何かのライセンス商品だとすると、そのために5%くらいは価格が上がります。
金型投資があるのに、販売期限が切られたり、実質再生産不能だとすれば、強く価格が上がります。
そもそも、ニーズが低くて生産数が少ないと、相当な高い価格になるでしょう。
利益云々は、普通は考えにくい。高すぎれば売れませんから。
少しマイナーなライセンスで、1回のみの生産。
精々販売期間は3か月くらい、且つ、金型投資を回収しないとならない。
大量には売れないから、少量生産になる。
そんな製品は沢山ありそうですし、お値段高くても自然な成り行きなのです。
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