2024年から、新しいニーサが使えます。
従来よりもパワーアップしていることや、貯蓄から投資への誘導もあって口座数は増えるのでしょう。
私なりに、改めて色々考えてみたいと思います。
1. ニーサは非課税
耳当たりの良い響きですね。「非課税」
でも、これは利益が出る前提だからです。100万利益が出ても、税金を取られません。通常は20万位引かれますが、それが無いのが大きいのは自明。
もし損失が出たら?損には税金は掛かりませんので、何の意味もありません。
寧ろ害があるのです。
損を出した追い打ちはあり得ませんが、損益通算を忘れてはいけません。
複数の株やファンドを売買し、その都度利益や損失が出るでしょう。それをまとめて、税金が計算されます。
1年間の売買を整理し、マイナスだった場合は非課税の意味はありません。
だから、必ずプラスにしなければならない。
少額の積み立てを続け、購入だけで売却無しを続ければ損益0が続くかもしれない。その場合は、何十年か経過して売却する時にメリットが出るでしょう。恐らくマイナスにはならないと思いますし。
2.ニーサ枠と通常枠
ニーサは特例枠なので、通常枠の取引とは通算が出来ない。
この点は致命的とも言えます。
ニーサの投資枠は年間240万です。従来の2倍の枠ですが、まともに売買すれば直ぐ使い切るはずです。5年縛りは無いけれど、通常枠との通算出来ないので単独(ニーサ枠内)で利確終了にしなければならない。
運用は従来通りということになります。私の場合は。
(購入した単独枠で、利確して終わらせるという意味です)
3.買い付け金額の上限
ニーサ枠での買い付け額は、1800万が上限になっています。
さらに、投資枠は1200万が上限のようです。積み立て枠は1800万らしい。どちらに幾ら振り向けるかは、流れで決まります。
それなりの金額ではありますが、1年枠ではなく生涯枠です。少し頑張れば、使い切ってしまいそう。
また、年間240万枠を5回回すと終了になる。あっという間に終わりです。
されど、この件については売却時に枠が開放されるらしい。
1200万一杯まで買っていても、一部を売るとその株などの購入額分の枠が開放されるそうです。それなら、売買数を増やして回した方が良さそうにも思えます。
最後に
ニーサ枠が拡大されることで、取引を始める人が多いようです。
実際、口座開設数は伸びているとか。
初めて取引する人は、背伸びせず着実に勉強しつつ進めて欲しいものです。本を読めということではありません。実際に取引して、損しながら覚えることが肝要。
また、自分の事で頭がいっぱいになるでしょうが、所詮は個人投資家のハシタガネなどでは世界は動きません。
儲けてやろうではなく、おこぼれ頂戴がベスト。
頭を冷やして地味に頑張りましょう。
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