2023年12月7日木曜日

株の話 新ニーサに関すること

2024年から、新しいニーサが使えます。

従来よりもパワーアップしていることや、貯蓄から投資への誘導もあって口座数は増えるのでしょう。

私なりに、改めて色々考えてみたいと思います。



1. ニーサは非課税

耳当たりの良い響きですね。「非課税」

でも、これは利益が出る前提だからです。100万利益が出ても、税金を取られません。通常は20万位引かれますが、それが無いのが大きいのは自明。

もし損失が出たら?損には税金は掛かりませんので、何の意味もありません。

寧ろ害があるのです。


損を出した追い打ちはあり得ませんが、損益通算を忘れてはいけません。

複数の株やファンドを売買し、その都度利益や損失が出るでしょう。それをまとめて、税金が計算されます。

1年間の売買を整理し、マイナスだった場合は非課税の意味はありません。 

だから、必ずプラスにしなければならない。

少額の積み立てを続け、購入だけで売却無しを続ければ損益0が続くかもしれない。その場合は、何十年か経過して売却する時にメリットが出るでしょう。恐らくマイナスにはならないと思いますし。


 

2.ニーサ枠と通常枠

ニーサは特例枠なので、通常枠の取引とは通算が出来ない。

この点は致命的とも言えます。

ニーサの投資枠は年間240万です。従来の2倍の枠ですが、まともに売買すれば直ぐ使い切るはずです。5年縛りは無いけれど、通常枠との通算出来ないので単独(ニーサ枠内)で利確終了にしなければならない。

運用は従来通りということになります。私の場合は。

(購入した単独枠で、利確して終わらせるという意味です)



3.買い付け金額の上限

ニーサ枠での買い付け額は、1800万が上限になっています。

さらに、投資枠は1200万が上限のようです。積み立て枠は1800万らしい。どちらに幾ら振り向けるかは、流れで決まります。

それなりの金額ではありますが、1年枠ではなく生涯枠です。少し頑張れば、使い切ってしまいそう。

また、年間240万枠を5回回すと終了になる。あっという間に終わりです。


されど、この件については売却時に枠が開放されるらしい。

1200万一杯まで買っていても、一部を売るとその株などの購入額分の枠が開放されるそうです。それなら、売買数を増やして回した方が良さそうにも思えます。



最後に

ニーサ枠が拡大されることで、取引を始める人が多いようです。

実際、口座開設数は伸びているとか。

初めて取引する人は、背伸びせず着実に勉強しつつ進めて欲しいものです。本を読めということではありません。実際に取引して、損しながら覚えることが肝要。

また、自分の事で頭がいっぱいになるでしょうが、所詮は個人投資家のハシタガネなどでは世界は動きません。

儲けてやろうではなく、おこぼれ頂戴がベスト。

頭を冷やして地味に頑張りましょう。






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