2022年10月8日土曜日

ホビーショーの絡みで ジオコレの話

先日開催された全日本模型ホビーショーへ行ってきました。

久しぶりの展示会で、尚且、外の人として有料で出かけています。お布施じゃ


トミーテックのブースで、ジオコレホビーガイドを貰って来ました。

これを見ながら、色々とネタを広げてみましょう。


ジオコレホビーガイド 表紙


ジオコレは主力の車両関係と、ストラクチャーなどで構成された製品群です。
スケールは1/150 がメイン。

ジオコレホビーガイドは、ストラクチャー関係をまとめて案内する冊子です。
久しぶりに見ましたね。というのも、予算の関係で一時期制作されていなかったのです。

眺めてみると2022年9月とありますから、今回のイベント合わせで作ったのでしょう。
また、Ver 2.0 なので前の版もあったのですね。



ジオコレホビーガイドの中身

中を開けると、こんな感じで作られています。

要するに商品カタログです。

上に貼ったページは、建物コレクションの最後と情景コレクションの最初のページが見開きになっている箇所です。


過去の話をすると、商品単位で300を超えるものをリリースしました。(私の担当範囲で)

その後も、リニューアルや新型を交えて増えているがわかります。

種類が増えると、それらを在庫で持つことは出来ません。そのため、車両関係は基本1回のみの生産です。建物関係も在庫の縛りはあるのですが、再生産はありです。

厄介なのはコスト。再生産は出来ても、1年後に同じものを作っても仕入れ価格は大幅に上がっています。そのまま売ると赤字かもしれないし、利益が出ても極僅かです。

そうなるとリニューアルせざるを得ない訳です。


カタログがあると、それを見たお客さんは在庫を持っていると受け止めます。

確かに、一般の製品はそうなのでしょうが、、、。この世界、全て受注生産で在庫は売り切りなのですよね。ご存知ない方が多いから、時々トラブルもあるようです。


少々極端?な事例を1つ。

今回紹介したカタログには掲載されていませんが、トミーテックの公式ページには過去の製品が網羅されています。販売中の意味ではなく、昔の製品も見れるようにしてあるのです。

これらを眺めていると、古い製品は価格が安く魅力的です。

特に凝った製品は、尚更そう見えてしまいます。

そのような製品を名指しで注文される事例もありました。



建物関係の場合、そのものズバリがなくてもリニューアル品にほぼ同じものがあります。塗装色が違って、価格も高くはなりますが、、、。

一方、車両関係は売り切りです。
色が違うなんて言えませんし、そもそも特定の車両を再現する都合上同じではありませんね。

車両の場合は、Aというメーカーの車両が欲しいのではありません。Bという事業者のC路線で走っているアレが欲しいのです。

建物では、メーカーも事業者も関係ありません。色と形などで決まるだけです。(特定の版権等を使った製品は例外です)


古い話では、「母べぇ」という製品がありました。

これは、松竹さんの映画とリンクした版権モノです。

ライセンスがあるため、一定期間のみの販売。それ以降は、何も出来ません。

このように縛りを受けるのがライセンス有りの製品です。


車両は性格上致し方ないですけど、建物などはできるだけ縛られない方が良いはず。そうしないと、二度と同じものが売れなくなり利益率が下がります。

そもそも、建物関係はライセンス有りきで沢山売れるとは言い難いですし。



追記

過去にも何度か書いていますが、この手の商品は受注生産品です。

生産前に注文を取って、生産数を決めています。

在庫を持ちたくないのは、どの業界でも同じですから生産数は少なく設定されます。

売り切れたら、そこで終わりです。


ジオコレの場合は、車両関係(鉄コレ、バスコレなど)が該当します。

建物関係も同じですが、ある程度の需要が見えれば再生産も行っています。この点が、大きな違いと言えるでしょう。


オークションでは、過去に生産された車両などが高値になっていることがあります。

それらが欲しい人は高値で買うこともあるし、再生産の要望を上げてくることもあります。

しかし、版権絡みのものであり、1度切りの生産を基本としている以上難しいかもしれません。どこかを変えて、別製品としては出せるのでしょうけどね。





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